名作になりそこねた良作おすすめ度
★★★★★
「自らの死と引き換えに世界を守る」といった重いテーマを、中学生&SFのオブラートで包んで、ドロドロ感を無くしています。
死に対する潔さは、中学生ならではです。
これが高校生ぐらいになると、同じシナリオでも違和感があるようになり、大人なんてありえなくなります。
大人はこんなに綺麗には死ねません。
中学生達は、死に直面したとき、それぞれの境遇で、それぞれの死に対する覚悟を示さなければならなくなります。
自らの死と引き換えに世界を救ったところで、本人には意味が無いなどといったことはあたりまえで、皆、自分以外の「理由」で世界を守るために死を受け入れます。
その死を受け入れるまでの過程を、あまりにもあっさりと描いています。
それは本来もっと残酷で悲惨であるはずなのに、彼らは中学生であるがゆえの無知と純粋さであっさりとした潔いものにしているのです。
正直、死に直面したときの心情や行動としては、リアリティに欠けるのかもしれません。
そんなに潔くは死ねないよとも思います。
SFという点ではリアリティなどは無いといっても良いでしょう。
ただ、彼らの行動や心情が「綺麗」だと感じられるのがすごい。
彼らには最後には「死」がまっているので、救いもないのですが、何故か全員救われているような気持ちになるのです。
すごい作品だとは思うのですが、最後に何故か失速します。
平凡になるというか府抜けるというか・・・・。
まあ、それでも十分なわけですが・・・・名作になり損ねた良作といったところでしょうか。
マンガの方は読んでませんおすすめ度
★★★☆☆
斬新なストーリーで興味深い作品だと思います。ただドラマな部分とSFの部分のギャップに違和感を感じられずにはいられなかった。
主人公の子供達は比較的特殊な悩みや境遇があるものの基本的にはどこにでもいそうな子供。それが、いくら世界を守るためとはいえ、そんなに潔く戦えるとは思えません。
この手のお話には、『もし自分が同じ立場になったら?』みたいなテーマがあると思うんですが、んで、もし僕だったら戦うと思う。なぜならロボットに乗るから。
そこがこの話の肝なんじゃないでしょうか。ロボットで戦うのって間接的だと思うんですよね。ある意味バーチャル。痛みが無く、殺すという実感がわきにくい。そもそも非現実なわけだし。
だから、もしこの部分に気付かずにこのアニメを見てしまうとすごく怖いです。
あと、宇宙規模のストーリーなのに基本的に舞台が日本でしか描かれてないのが残念ですが、普通に面白いアニメだと思います。
出来は非常に良いです。
おすすめ度 ★★★★★
わたくしめもついに買いましたよ
。他の方がコメントされているとおり、
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。