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ロバート・アルトマン
おすすめ度:★★★★★
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人生いろいろ
おすすめ度 ★★★☆☆

メドフライと呼ばれる害虫駆除のためハリウッドと思しき市街地に農薬が散布されるシーンからこの映画ははじまる。かといって、その後の展開がパニックムービーになるはずもなく、村上春樹が敬愛するレイモンド・カーヴァーの短編集の雰囲気そのままに、気の抜けたビールのような味気ないエピソードが長々と190分間語られる群像劇だ。

10組の夫婦が繰り広げるショートカット・ストーリーはこれといったオチもなく、それぞれのかかわり方も限りなく希薄だ。仲の悪かった夫婦がふとしたきっかけで元のサヤにおさまるかと思えば、一方でその真逆をいく夫婦も登場する。何かあるかわからない人生をそのまま受け入れよというメッセージのような気もするのだが、その登場人物たちに向けられるアルトマンの目はあくまでも批判的だ。

ハリウッドに対する対決姿勢を崩そうとしなかったアルトマンが、農薬や突然おきた大地震によって本当に駆除したかったものは、人生これといった目的もなくただフラフラと生きている中身のない人間たちだったのかもしれない。



ロバート・アルトマン最高傑作
おすすめ度 ★★★★★

冒頭、ロサンゼルスの真夜中の住宅地で、ヘリコプターで害虫駆除薬が散布され、そこは異様な時空と化した。
普通の人々の愛と憎と葛藤と和解と生と死。
このことを一組の家族の日常だけに焦点をあて描いていたなら、きびしい日常の作品となっていた。
しかし、複数の家族たちの空間がすれ違い、時間が重なり合うことで、この作品では躍動感が巻き起こり、群像劇の最高傑作となった。
そして末尾、ロサンゼルスを大地震が襲い、再び普段通りの住宅地に振り戻された。



アルトマンの、大技、小技、荒技連発
おすすめ度 ★★★★★

 生前はあまり評価されないまま50歳の生涯を閉じたレイモンド・カーヴァーの何編かの短編小説に相関関係をもたせて同時進行させ、一つの物語(群像劇)として再構築した映画。
決して難解な作品ではないが、いくつかのエピソードが複雑に絡み合った状態で語られるため、なかなか頭の中で整理できなかった。
 
カーヴァーの短編小説は何点か読んでいたが、それが理解の助けになったかどうか疑問だ。各作品の大筋は原作に沿っているものの、一つに括るという制約上若干のアレンジがあったからだ。
原作と読み比べてその作品世界がこの映画にどれだけ反映されているかを確かめる行為を楽しめれば、こんなに豊潤で素晴らしい作品はない。それだけの価値は十分にある厚みを持った映画だと思う。
 
 ミニマリストとして知られた作家であるため、その作品世界をスクリーン上に再現するのは至難の業だったことだろう。映画化にあたりいくつもの困難に挑戦し、やってのけたアルトマン監督の手腕たるやとても常人の域ではない。こんな映画をつくってしまってエンディングをどうするのだろうと思っていたら、随分と荒っぽくあっさりとまとめてしまった。これもカーヴァー作品への彼なりのオマージュか。
 
 というわけでとても内容にまで踏み込むことはできないが、私の好きな「ささやかだけど、役にたつこと(レンモンド・カーヴァ傑作集:村上春樹氏訳、中公文庫)」は大小のアレンジを加えられたものの原作のテイストを損わずに再現されていたのが好感できた。ブルース・デービソン、アンディ・マクドゥエルに、原作にはない役どころでジャック・レモンが絶妙な絡みを見せた。もっともエンディングはアルトマンの荒技で台無しにされたが、、、。
 
 おそらくアルトマンにしか創り得ない、他の人には発想することさえ出来ない程の途方もない作品であることは間違いない。
一度ならず二度、三度と繰り返し見たい作品だ。



アルトマンに脱帽です
おすすめ度 ★★★★★

アルトマンがすごいと思うのはザ・プレイヤー同様これだけの数を出演させながらも、みんなそれぞれの個性が出ていて3時間ちょっとを全く飽きさせないんですよね。細かいところを観てるといろんな味付けが隠されていて、1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と観るたびにはまる映画です。夫婦っていう日常的な関係の中に隠されてる非日常は、きっと男女ともにいろいろと参考になるはずですよ。



前よりは理解できた
おすすめ度 ★★★★☆

LDの時はあまり理解できなかった。カーヴァー作品を読み込んだ今は、前よりは理解できるようになった。断片で挿入される作品たちは、パズルではない。かみ合わない物が多いからだ。それでも何かしら影響し合いながら、最後に向かっていく。
これがアメリカの群像の一つの姿なのかもしれない。みんな自己主張が強いのだ。そうでなければ生きていけないのかもしれない。



買うしかない!
おすすめ度 ★★★★★

今回の発売がすごく嬉しいです 。ファンであれば購入価値は高いかと存じます。
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。


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