現代のもののけおすすめ度
★★★☆☆
見るともなしにみてしまった作品だったので、あまり、偉そうなことは言えないのですが、迫力はあったものの、まあ、最近いかにもありがちなアメリカ映画かな・・・という印象でした。
従って、ストーリー自体も取り立てて言うほどの物ではなかったようですが、ただ、なぜか、黒澤明監督作品の「蜘蛛の巣城」と似ているな・・・ということを感じました。
一見するところ、両作品は、時代も文化も背景もまるで共通点などない作品同士のように思えますが、一方で、確かに、最近のCGは大変良くできており、戦場の恐怖というものを伝えるという共通軸と、科学が発達しても、所詮、「人工知能」という「物の怪」に、人間が振り回されているという部分に、何らかの相似性を感じたのかも知れません。
その意味では、「蜘蛛の巣城」は確か、シェークスピアの原作から取った物だったと記憶しておりますので、やはり、シェークスピアの域は出ていない作品かなというのが感想です。
上出来
おすすめ度 ★★★★★
大変良く出来ています
。出来は今更ながら言うまでもなく素晴らしい。
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。
概要
人工頭脳を搭載したステルス戦闘機が、自らの意志を持って暴走してしまう、このアクション超大作は、映像を体感する作品として観てほしい。まずは“主人公”である機体「エディ」のデザイン。流線型を基本にしたメタルカラーがカッコよく、後半は、まるでひとつの生きもののような表情も感じさせてくれる。落雷に遭った瞬間のエディの内部映像などは、ロブ・コーエン監督が『ワイルド・スピード』で試した映像の進化型。また舞台は近未来なので、空中に浮かぶ燃料補給のための母艦といった新型アイテムも楽しめる。
映像に比べるとストーリーには、ややツッコミどころが多い。人間の主人公であるパイロットのベンとエディの攻防は、タイ、ロシア上空、アラスカなど多くの国が背景となり、観る者を飽きさせない。しかし北朝鮮も舞台として使われ、その場面は、日本人の目からすると違和感が大きいのは事実だ。キャストでは、オスカー俳優ジェイミー・フォックスの役どころがもったいないが、紅一点のジェシカ・ビールが女性パイロットのタフさと色気を出して健闘。あまり粗を見つけずに、超最速の飛行映像を満喫すればいいと思う。(斉藤博昭)