零戦プラモデルの作り方 (えい文庫 184)
零戦のプラモデルの作り方ガイドです。
普通、こういう本は、サイズが大きいのですが、文庫本サイズと言うのは、珍しいです。
内容は、可も無く不可も無く、ですが、持ち歩けるので、気分転換には最適。
マスターワークコレクション No.75 1/48 三菱 零式艦上戦闘機五二型 53-102号機 完成品 21075
タミヤ48零戦の完成品。
元もとのキットの出来がとてもいいので、こちらも大変素晴らしい仕上がりです。
プラモは好きだけど、時間が無い、と言う方には最適です。
価格以上の満足感が得られると思いますよ。
1/48川崎 五式戦闘機 I型 乙
整備困難な三式戦闘機の液冷エンジンを急遽空冷エンジンに換装して誕生したという、ユニークな経緯を持つ機体。液冷エンジン機の細い胴体に零戦より大直径の空冷エンジンを搭載した姿には独特の魅力があります。
そんな実機に肖った訳でもないでしょうが、本キットも同メーカーから先に発売された「三式戦闘機 飛燕''T型丁」とパーツを共有した製品となっています。その為、三式戦のキットで指摘された主翼の上反角不足という欠点をそのまま引き継いでしまっています。
とは言え、それに注意して修正を加えれば、他に大きな欠点のない水準的なキットと言えるでしょう。
他に気付いた点としては、脚カバーやインテークのフチがぶ厚く、やや精密感を損ねています。また、風防もできれば開閉選択式として欲しかった処です。
また、キットの品質とは直接関係しませんが、先述のパーツ共用の関係で、三式戦用のパーツが大量に混じっています。ラジエター、ラジエターフラップ、機首のガンパネル、機首機銃の銃身、液冷用の大型スピナーとプロペラブレード、コクピット後部のパーツなど。私は以前三式戦を作った際、固定不良で完成後に機首の機銃を機内に落とし込んでしまい、このキットからパーツを失敬して事なきを得ました。風防のパーツも三式要と五式用が一緒に入っているので、うまくニコイチすれば開状態の風防を作れるかも知れません。
陸軍3式戦闘機「飛燕」 (世界の傑作機 No. 17)
本当はコクピットの写真を見たいと思ったのですが一枚だけ試作機の計器周りだけでした。
外観の写真は豊富で細かく、モデル作成には役立つと思います。
評価の星が一つ少ないのはコクピットの写真が一枚しかなかったので・・・。
川崎キ100五式戦闘機 (エアロ・ディテール)
エアロ・ディテール久々の新刊、五式戦闘機です。
RAF博物館所蔵のキ100中期生産型、16336号機を徹底的に取材しています。本機は唯一の現存機として、他書にも写真が掲載されてきましたが、本書では、サイゴンで捕獲されて現在に至るまでの本機の経歴や、あと5年残っていれば処分されなかった、別の13012号機の運命など、過去20年も本機のレストアと調査に携わってきた、日本機研究家の著者によって詳細に記されています。そして、もう見られないレストア中の細部写真、オリジナル塗装が残るコクピットや胴体内部、エンジンや降着装置などを、様々なアングルから撮影した、約200枚のカラー写真で解説しています。同博物館でとても大切にされていることも伝わり、五式戦のファンとして感激しました。
また、電気系統や燃料系統、射撃兵装図、胴体断面形、各翼内の桁の配置まで、機体内部を細かく図解したイラストも、その多くが著者にしか描けないものでしょう。巻末に纏められた大戦当時の写真12枚は、文林堂の世界の傑作機No.23掲載のものより鮮明でした。塗装とマーキングの記述は控えめですが、貴重な16336号機を知り尽くす一冊として、本書は大戦機ファンやモデラーを満足させる内容だと思います。