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 波打ち際の蛍 |
こんなに痛い恋愛小説を読んだのは、はじめてかもしれない。読みながら何度も涙がこぼれた。それは自分が主人公と同じように恋愛でキズを負っているからかもしれない。
暴力をふるわれても、そこはわたしのいる場所で、そこにしか自分の居場所がないと、そこで愛されていると思い込む。しかし暴力をふるわれているうちに、自分というものが希薄になってしまう。暴力で愛を測るというシーソーゲームを放棄してしまった時、敗北感という無情な虚無感を味わうのだと、飛び降りた勢いで、こころもからだも投げ出されてキズを負うのだと思う。 キズを舐めながら、それでも愛することをあきらめない主人公に救われる。そして、蛍のような人に愛される幸せをわかっていることに、今、そしてこれからの希望を感じる。 同じ恋愛なんてそして傷つかない恋愛なんてひとつもないということを、肌で感じさせてくれるくれる物語だ。 |
 ナラタージュ (角川文庫 し 36-1) |
66歳男性からこの本を貰い、売れたとかそういうことは全く知らず読んだ。
最初は「取り立ててなんてことない青春恋愛小説」という感じで淡々と、 訥々と静かに話が進んでゆくが、途中から「動」に変わる。 主人公・泉と彼女の高校時代の教師、葉山先生との「愛」が軸なのだが、 正直なところ、きれいごと過ぎる感が否めない。 それが読んでいてもどかしい。 愛の形なんて人それぞれだし、人を好きになるには理由なんてないと 言ってしまえばそれまでなのだが。 葉山先生という人が、私にも良く分からなかった。 ずるい男であるのは間違いないが。 ただ、読後にある種の感動とも言える余韻が残った。 泉は一生、「その思い」を抱えて生きて行くのだろう。 それがどういうことなのか分かるのは、ある程度年齢を重ねてからだと思うので もし学生時代に読んだとしたら、また違った読後感があるように思える。 |
 恋のトビラ |
石田衣良、角田光代、嶽本野ばら、島本理生、森絵都によるラブ・ストーリー集。
忘れかけていた遠い記憶が甦ってきたり、明日にもこんな出会いがあったりして、と妙にドキドキしたり、 いろいろな感覚と感情が呼び覚まされる、そんな短編集でした（私にとっては）。 たくさん恋をした人にも、まだ恋らしい恋をしていない人にもおススメです。 |
昨晩 島本理生 が夢でこう告げた・・・！
ＣＭでおなじみの女優・ 島本理生のDVD記念映像が公開されている。
歌詞をポーズ付きで決めると、会場からは大きな拍手が湧き起こった。
、、ってそんな話を聞いたらやっぱり思い出したのがこれっすね。
『 俺達のまわりには二種類の人間がいる。敵か味方だ。 』（ 民衆の敵[映画] ）
失礼だろ！
一千一秒の日々-島本理生
さて、島本理生です。連作短編集というより、群像劇って感じのお話ですね。彼女が大学生のときに書き上げたお話のようで、若い男と女が描かれています。前のお話にちらっとでた人が次のお話の語り手になるという風に物語は進んでいくのですけど、最初の ...
クローバー 島本理生
島本理生といえば、以前は何がいいんだかさっぱりわからない男となぜか付き合って、その男の悪口を並べ立てているような文章を書いている作家だったが、「ナラタージュ」以降、なかなか面白い本を書くようになったと思う。 ...
９月の読書記録
先月は、読んだ本について一切触れていない事に今さらですが気づいたので、 一気に書き出してみましょう☆ 森 博嗣 幻惑の死と使途 ＭＯＲＩ ＬＯＧ ＡＣＡＤＥＭＹ １０ 夏のレプリカ 島本 理生 ナラタージュ 三谷 幸喜 気まずい二人仕事、三谷幸喜 ...
読書。
彼女（故人）に興味を持って、読書家だった彼女が著書で挙げてる本を読んでく内に いつの間にか自分でも開拓しだして、すきな作家が滅茶苦茶増えてしまった・笑。 狗飼恭子、我孫子武丸、唯川恵、奥田英朗、ねこぢる、魚喃キリコ、島本理生、乙一 など。 ...
ＣＨＩＣＡライフ 〔島本 理生〕
内容≫ 島本理生の正体見っけ。 『ナラタージュ』では「せつなすぎる」「泣いた」と、読者の圧倒的な共感を得た著者が、意外にも思える彼女自身やその恋愛状況をセキララに語った初エッセイ集。 （内容紹介より） 続きを読む.
怒涛の読書「波打ち際の蛍」島本理生（０８角川）
読みためていた本があるので、できるだけ頑張ってアップしまーす。題して怒涛の読書...
波打ち際の蛍
島本理生「波打ち際の蛍」です。 カウンセリングに通う20代前半の女性が、そこで出会った 30代前半の男性と恋をして…というお話です。 過去に付き合っていた男から暴力を振るわれ、 カウンセリングに通うようになった、と途中で語られておりますが、 ...
『波打ち際の蛍』島本理生。
島本理生さんの『波打ち際の蛍』を読みました。 波打ち際の蛍 こんなにも痛い。こんなにも、愛しい。川本麻由はかつての恋人によるＤＶで心に傷を負い、...
島本理生著 ”ナラタージュ”
02527859. 出版社 / 著者からの内容紹介壊れるまでに張りつめた気持ち。 そらすこともできない・・二十歳の恋大学二年の春、片思いし続けていた葉山先生から. 電話がかかってくる。泉はときめくと同時に、. 卒業前に打ち明けられた先生の過去の秘密を ...
「波打ち際の蛍」島本理生（角川書店）
島本理生、何度か書いてきましたけど「ナラタージュ」でワタシを虜にしたもののその後は不発。ついつい次作こそは、と期待して読んでみるんですけどねぇ。 DVが彼女の持っているテーマなのでしょうか。「大きな熊がくるまえにおやすみ」もそんなかんじ ...