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+ ステルス戦闘機―スカンク・ワークスの秘密 +

ステルス戦闘機―スカンク・ワークスの秘密

ベン・R. リッチ
おすすめ度:★★★★★
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理論をベースにした設計
おすすめ度 ★★★★★

ステルス戦闘機の設計において、最も興味深かったことは、レーダーの反射を計算する理論がベースにあって、それを元に機体の設計をしていることです。しかもそのレーダー反射を計算する理論は、ロシアの科学者が論文に発表したものというのが冷戦時代にあって何ともいえません。
この戦闘機の外形が多角形の平面で構成されているのは、当時のコンピュータの計算能力の制限があったからだそうです。
自分がシリコンバレーのコンピュータ企業に出張したときに感じたことですが、一般に米国エンジニアの設計は理論をベースにした設計が多く、それに対して日本の設計は経験をベースにした設計が多いような気がします。



技術屋なら読むべし!
おすすめ度 ★★★★★

航空機開発に関するインサイドストーリーとしては一級で、F22より前のロッキード製ジェット機の開発事情については他の追随を許さない内容です。
個人的にはロッキードの航空機に関しての「読み物」はこれ一冊で満腹、あとの情報は写真集から、という感じです。

なお、この本の真髄はインサイドストーリではないと考えています。
新規開発を進める上で、一癖もふた癖もある古株の設計者(勿論、能力は折り紙つき)と渡り合って味方に付け、客先・社内の官僚主義を排しコストとスケジュールを守り、洋の東西を問わず似たような問題と戦っている様子が良くわかります。
但し現実として、身の周りでは「古株の設計者」がどんどん居なくなり、試練も勉強のチャンスも困ったときの頼りになる味方も無くなっていくのが非常に心配です。

最後に一言、
「工学分野で飯を食っている人ならば、畑違いであっても一読の価値あり。」



ロッキードの先進航空機開発
おすすめ度 ★★★★★

特異な航空機の開発を行うことで知られたロッキード社の「スカンク・ワークス」を率いたエンジニアによる著書。ナショナル・セキュリティーの一端を担う先進航空機がどのような人達によって生み出されたかが当事者本人から語られるというのは、それだけで魅力的。やや自画自賛の部分もありますが、歴史の証言としての価値は十分です。



買うしかない!
おすすめ度 ★★★★★

これが発売されるのを心待ちにしていました 。値段の割には上出来。
ホント満点を付けても良い出来です。


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