秘密の花園
私が最も好きな小説家で、その作品の中でも最も好きなもののひとつです。
三浦さんは直木賞受賞作の「まほろ駅前多田便利軒」や「風が強く吹いている」、デビュー作の「格闘する者に○」と言ったマンガにもなったりする読みやすい作品や、爆笑エッセイでよく知られているのかも知れないのですが、その一方でこの作品のような、もっとずっと内省的でシリアスな作品も書き続けています。私はそのどちらも好きだし、どちらにも彼女の溢れんばかりの才能を感じる事ができます。
この「秘密の花園」では幼稚園から高校まであるカトリックの女子学校という、一般的には色眼鏡で見られやすい舞台も用いて、微妙な関係を保つ3人の少女がそれぞれの「私」となる3つのオムニバス小説から構成されています。このような舞台設定や構成はきっとそれほど新しいものではないのかも知れませんが、ここで最も魅力を放つのは、美しくも時にはグロテスクですらある尖鋭的な内面の描写です。そしてそれこそ「小説家、三浦しをん」を凡百の他の作家から大きく分けるのだと思います。この作品には、著者がこのころにしか書けなかったような尖ったものを見ることができるのではないでしょうか。ちなみにここで描かれるのは少女の心であり、その対象も特有のものを含んではいますが、そこに描かれる心の深い闇と、闇の深さゆえに煌く一筋のヒカリの美しさは、何も少女に限った事ではありません。本が好きな方には変な偏見を持たずに全ての方に読んでもらいたい作品です。
Secret Garden (1987) [VHS] [Import]
何事に対しても否定的で孤独だった少女メアリーが、まるで自分の姿を表しているかのように荒れ果て、鍵をかけて封印された花園に出会います。花園を生き返らせていくうちに、生きることの素晴らしさを見出していくメアリー。病気で部屋に閉じこもっていた少年コリンと、不思議な少年ディコンとの友情も芽生え、彼らはメアリーにとって秘密の花園と共にかけがえのないものとなります。子供たちの前向きに生きる姿、そしてそれを映し出したように美しい花園に感動しました。
秘密の花園
私は大人ですが、この本の挿絵がすばらしかったので自分のために買いました。
児童書の名作なのでみなさん買われると思いますが、挿絵の美しさではこれ以上の
ものはないと思います。
同じ画家のポップアップ絵本も海外で購入し、飾って楽しんでいます。
私の宝物の1冊で、とってもお勧めです!
マジックミラー便 年に1度の男子解禁DAY!秘密の花園へ堂々潜入!!現役女子大生だらけの!夢の文化祭編!! [DVD]
文化祭の最中の女子大のそばにマジックミラーの車を停め、
女子大生を連れ込んでHしちゃおうという企画。
ターゲットは都内のO女子大2名とS女子大3名。
いずれもなかなかの器量とスタイルの持ち主で、
彼女たちが言葉巧みに(謝礼に釣られて)身体を開いてきます。
ただでさえ不慣れで恥じらいが強い上に、
外が透けて見える車内で事に及ぶのはかなり羞恥心を煽り、
素人ならではの初々しさを堪能できます。
5人中、本番は3人で、あとの2人はフェラ止まりですが、
いずれもプライベートでは彼氏もいるでしょうに、
謝礼を握らされてあっさりHしてしまう奔放さは、
今時の女子大生の現金さを表しているようで、世知辛さも感じました…。
ひそやかな花園
大人たちの〈秘密〉というのが何なのか、
それが気になって最初夢中になって読んでいた。
何か事故がおきるとか、そういった展開で、ミステリーなのかと思っていた。
まさか、こういう内容だとは・・・・・・。
完成度は高い。
ストーリーの展開も、テーマの扱い方も丁寧で、さすがと思う。
それでも、ああ、読むんじゃなかったという気持ちがある。
はっきり言ってこのテーマは、読みたくない人にとっては読みたくないもの。
八日目の蝉のように、あらかじめ提示されていれば良かったのだが、
いきなり、このテーマが展開しだすと、
不快と言うかショックを受けるというか、あまり嬉しくない。
これで最後が破滅へ向かうような展開だとイヤだなぁと思っていたが、
どちらかと言えば明るめで前向きなラストだったので、それだけは良かった。
ただ、ハルさんの問題は、あれで終わってしまうのか?
ある意味、他の子どもたちや家族の問題は、気持ちの持ちようでどうにでもなるが、
ハルさんの問題が実はこのテーマにおいて、最も深刻な問題で、
法の整備も含めて真剣に考えなければならないことだと思う。
あと、ひとつ感慨深く思ったことは、この問題(テーマ)において
どうも、多くの女性たちは、
自分が傷付いたときには、心が折れる壊れると騒ぐわりには、
夫が傷つくであろうことを、わりと平然とやるということ。