汚れた代紋1 [DVD]
敵対組織の組長を射殺して刑務所に入っていた的場浩司が扮する日生狂次。出所すると組は企業化されて自分の居場所がなくなっている。舎弟の本宮泰風が扮する清川蝋、中村繁之が扮する風間一雄、永澤俊夫が扮する佐川勘助、日生狂次に憧れてサラリーマンから組員に転進した藤間宇宙が扮する宮下信二をどうやって養っていったらいいのか。それぞれ新聞配達や警備員をしながら食いつないでいる舎弟の気持ちを考えると、何をしてやったらいいのかわからずやること全て裏目に出る。ストーリーがムチャクチャに良く、企画・プロデューサー・監督・脚色は別にいるにせよ、何と脚本は主演の的場浩司が手がけたというから驚きだ。的場浩司は無鉄砲な古いタイプのヤクザを演じていて、的場浩司のヤクザの演技はどうも好きになれないわたしでも今回はどんどんと引き込まれて行く。牙を抜かれた新組長には、ヤクザ役にはまったく見ない新井康弘を起用してるのも異色中の異色。仲間たちは無茶な賭場荒らしをしたり傷口をテープで張ってみたりと荒くれものを演じているが前半はさっぱり伝わってこない。ところが中盤から後半にかけてものすごい盛り上がりを見せてきて、画面に食い入るようになってくるからものすごい。友情出演には酔っ払い役の沢村一樹、バーテンダー役の押尾学、ヒットマン役の山田純大、射殺される組長役には船越英一郎と、的場浩司人脈の豪華な面々をそろえている。上部団体の組長役の川地民夫は変なサングラスをさせられていて表情がつかみにくいのが少し残念。バニー役のしらたひさこ(白田久子)も映像に華を添える。今回興味持ったのが、特典映像の的場浩司インタビューでの自分が脚本を手がけたことについて「主演は他の方にやってもらっても良かったんですよ」の紳士的なくだり。そういう気持ちで脚本を描いて演じたのだと目の前が明るくなりました。そして本作は音楽がたまらなく良く、絶対になくてはならない音楽を担当した松崎裕子氏の名前は忘れてはいけない。次回作が完結編となってしまいますが今から発売が楽しみで仕方ありません。
的場スイーツ ~本気の113品~
他の方もレヴューに書かれていますが、この本を読むとスイーツというか的場浩司さんのファンになります(笑)。この方は筋金入りのスイーツ好きです。なんと小学校の頃から自分でお菓子を作っていたそうです。そうして今まで数多のスイーツを食べ続け、芸能人として成功している現在、「いつかお菓子の店を開きたい」との野望までお持ちなのです。すげえ、あんたすげえよ兄貴。
そんな的場さんのスイーツ本が、説得力を持たないはずはありません。参考にさせていただきます!
星を一つ減らしたのは、本のデザイン面で。写真はきれいだし、色も黒白基調のシンプルな構成でいいのですが、chicoさんの本等、本としての美しさや機能性にもこだわった本と比較すると、そのあたりは少し弱いかなと思いました。男の人が読みやすいようにしたのかもしれませんね。