台風学入門―最新データによる傾向と対策
本書を読めば台風情報の細部ががよく分かる。
たとえば「最大風速は毎秒40メートルです」
というときは、実際の意味は
「最大風速は毎秒40メートル前後と推定されます」
という意味で、推定値なのである。
台風の「大きさ」と「強さ」も。混同する要素である。
「大きさ」は
風速15メートルの範囲が500メートルから800メートルのものが“大型(大きい)”で、
同様に800メートル以上のものが“超大型(非常に大きい)”である。
「強さ」については
最大風速が33から44メートル毎秒が“強い”
44から54メートル毎秒が“非常に強い”
54メートル毎秒以上が“猛烈な”二分類されるのである。
冒頭に、本書を読めば台風情報の細部ががよく分かる、と書いたが
逆に言えば、いつもの台風情報は誤解を呼ぶということである。
ハナから、分かりやすくすればいいのに。