助演のパンジー・ネールおすすめ度
★★★★★
パンジー・ネールは映画の中ではガンジーの弟子のように
描かれていますが、実際は衝突を繰り返したりしていたみたいです。
でも、思いは一つ。
独立後、ヒンズー教徒と回教徒が抗争を繰り返し、ガンジーは
死を覚悟して断食に入ります。
ガンジーの容態が悪化して駆け付けるネール(当時の首相)
に対して群衆から「ガンジーを殺せ!」の声が。「今言ったのは誰だ?!
それを言うなら、まず俺を殺してからにしろ!! どこにいる?!」と
烈火のごとく怒って、群衆の中にと飛び込むネール・・・。
この場面は、「人間が到達しうる最高の境地だ」といつも思っています。
これだけの魂を持った政治家が現在世界に何人いるでしょうか?
師の「無暴力・無服従」の姿勢から学ぶべきだと思う。おすすめ度
★★★★★
「インド独立の父」と呼ばれたマハトマ・ガンジー(1869-1948)の生涯を描いた作品。ストーリーは主に、彼が1893年24歳、南アフリカで弁護士をしていたころから暗殺されるまでを、彼が「無暴力・無服従」「真理と愛」をモットーにインドの人々の幸福を願い、イギリスからの独立を獲得し、ヒンズー教徒とイスラム教徒との紛争を収めていったのかを、史実に忠実に、紹介している。
マハトマ・ガンジーは人々の魂に訴えかける哲人であるとともに、積極的な活動家・実践家でもある。若い頃、南アフリカで行ったバス証明書焼却事件、指紋登録拒否運動、インドでの藍小作紛争、イギリス製品のボイコットと外国製布地の焼却、イギリスの塩税法反対とインド人自らによる塩製造、など、多くの実質的な施策を支持、支援している。この映画では、これらの出来事の背景やガンジーの態度・言動をよく伝えている。理想をいかに実践していくかを身を持って示した師の生涯には、多くの鑑賞者が感銘を受けるであろう。
この映画では、ガンジーの周囲の人もとても魅力的に描かれている。彼の妻カストゥルバは、13歳から人生を共にし、生涯、彼の生き方を理解し、よき協力者であった。養女ミラベンはイギリス人提督の娘として約束されたであろう将来を捨てて、師ガンジーに従った。ネールはガンジーの統一インドとしての独立の希望を理解し、(これは実現しなかったが)イスラム教徒側の指導者ジンナーを初代首相にすることを承諾した。若い頃からの友人であるキリスト教神父やガンジーの晩年の活動を世界に伝えたアメリカ人女性ジャーナリスト。これらの人々を含め、インド13億人、多くの人の理解・賛同があってのガンジーの生涯であったことを忘れてはならない。
私は10年ぶりにこの映画を観たが、感動は衰えなかった。憲法改正が論議されている現在、日本の人々は、師の「無暴力・無服従」の姿勢から学ぶべきだと思う。
良い出来でした
おすすめ度 ★★★★★
全般的に言うと初心者向けだと思います
。とにかくこれは絶対買いだ!
買って良かったと思います。
概要
非暴力主義を唱え、インドをイギリス支配から独立へと導いたマハトマ・ガンジー(ベン・キングスレー)の生涯を描いたスペクタクル伝記映画。イギリス映画界の巨匠であるとともに反戦反骨の映画人としても知られるヒューマニスト、リチャード・アッテンボロー監督宿願の映画化であるが、イギリス人である彼がガンジーに最大級の賛辞を捧げながら演出にあたっているところが興味深い。広大なインドの大地を惜しまずとらえた映像の素晴らしさや、米英の名優たちを適材適所に配したキャスティング、そしてラヴィ・シャンカールの民族色豊かな音楽など、どこから切っても超一級品の傑作。アカデミー賞では作品、監督、主演男優、脚本、編集、美術・装置、衣裳デザインの7部門を受賞。(的田也寸志)