「コミュニケーション能力の低下」という言葉を最近よく耳にします。私たち現代人は、利便性や均一なサービスを求める余り、素性の分からない他人との接触を避ける生活を望んで来た様に感じます。その反面、希薄な人間関係や単調な生活に、虚しさを覚える人も多いのではないでしょうか?
自我の終焉は、悩める現代人にとって、とても大切な本だと言えるでしょう。偏見や猜疑心を拭い去って読んでみると、非常にシンプルで、解り易い書物です。子供のような素直な気持ちで読んでみて下さい。哲学・思想・宗教・信仰などに囚われない「本当の自由、本当の自分」を見つける事が出来る唯一の書物だと言えるかも知れません。
新鮮な気持ちで学び直したいですおすすめ度
★★★★★
私はクリシュナムーティ氏の本に遅ればせながら出会って、これからゆっくりじっくりと学んでいこうと思っていた矢先に、クリシュナムーティにとても詳しい一読者を偶然に知ったのですが、その方はとても頭の良い紳士でしたが、綺麗で立派な言葉とは裏腹に、言葉の端々から感じられる他人への優越意識と批判性の強い人間性にとても違和感を感じてしまい、それがなぜか私の学習意欲にも影響して、クリシュナムーティ氏の本から遠ざかってしまっていました。しかし、そんなことをしていては、非常にもったいないことに今さらながら気づいて、もう一度この本で素晴らしい教えの学びを再開させて頂こうと思いました。
まだまともな感想を書けるほどの理解はできていませんが、幸いにも先日、クリシュナムーティ氏の本を学んでいる別の紳士と知り合い、その方がとても謙虚で思いやりの心のある方で、隠れた劣等感や嫉妬心などを持っていないような清々しさを感じさせて下さる方でしたので、前回とは対照的にさらに学習意欲が高まりました。
でも他の人に影響されているのではしょうがないので、きちんとゆるがない自分になれるように、
クリシュナムーティ氏の教えの学びと日常生活での実践をがんぱっていきたいと思います。
クリシュナムルティの代表的な本おすすめ度
★★★★★
クリシュナムルティの代表的な本のひとつです。クリシュナムルティの思想が良くまとまっています。たくみに編集されています。
ただし、翻訳はすでに古く、原文の意味を伝えていないところが目に付きます。この翻訳の原本はThe first and last freedomです。ひととおり読んだらすぐに原文で確認してください。クリシュナムルティが本来意図したところに感覚で出会える瞬間があると思います。単なる思考でない機能がそれを指し示します。原本はいつ読んでも何かの発見がある素晴らしい本です。
思考=記憶の反応の終焉おすすめ度
★★★★★
クリシュナムルティのこの本は、講演の聴衆に対して、「聞く」とはどういうことなのか? について語りかけるところから始まる。私たちは、あるがままのものに耳を傾けているのだろうか? 自分の価値観や思想に照らし合わせながら聞くとしたら、それはあるがままのものの認識からは離れてしまうのではないか? その言葉に同意して賛成するのも、反発して批判を加えるのも、自分の過去経験や記憶に基づくものであるなら、あるがままのものに耳を傾けて聞いたことにはならないのではないか? では、そもそも本当の意味で「聞く」というのはどういうことなのか? そういう問いかけが探求されていくなかで、聴衆や読者のなかの「記憶の反応」がだんだんと静まっていく。そしておもむろに、クリシュナムルティは「人間とは何か?」の探求を始めるのである。
受動的な凝視おすすめ度
★★★★★
私の読んだ限り、訳語は「受動的な自己凝視」ではなく、「受動的な凝視」ですね。
原文では、passively aware です。「凝視」はたしかに適切な語ではないとは思いますが、少なくとも、Full attention ではないです。翻訳を批判するなら、原文を参照してから、批判すべきではないでしょうか?
すばらしい
おすすめ度 ★★★★★
とても面白いじゃないですか
。従来の伝統を引き継ぎつつ、バランスがうまくとれてます。
ご参考になれば幸いです。大変お勧めですよ!!