翻訳はいまいちだが、是非読もうおすすめ度
★★★☆☆
全体的に訳が硬かったり、日本語として面白くなかったりするので、かなり興をそがれます。
それでも、『ドラッケンフェルズ』を面白いと感じた方なら是非とも手に取るべきです。
以前より面白そうなウォーハンマー小説が山ほど出版されていますが、
あちらの出版業界の常なのか、容赦なく絶版にされてるので、
ここはがんばって質量ともに翻訳ペースを進めて欲しいですね。
この本は3冊のなかの2冊目に位置づけられており、
『ドラッケンフェルズ』と『ベルベットビースト』のあとに起こるお話しが3本納められています。
読む上では『ドラッケンフェルズ』読了は必須。
『ベルベットビースト』はエフィモヴィッチが起こすイベントの成否をばらされたくなければ読んでおいたほうがいいです。
【流血劇】
劇場で起こる怪異といえば、ガストン=ルルーのあれですが、
この作者らしくいろいろ絡めてきます。
雰囲気もよく、ニューマン風の童話といった趣きで訳せたら、さらによかった気もします。
まあ、起こることだけに無理かしら。
【永遠の闇の家】
混乱はするけど、オチはちゃんとあります。まあ、作者の意図どおりなんだろうね。
ただ、複数の訳者が関わっているためか、校正ってしないものなのか、
一人の名前がスケドーニとかシェドーニとか表記されてて、
ここでも混乱の度合いは深まります。
こりゃだめだよね。
原書を持っていないので確認が出来ませんが、
たぶんフェラーリなどにも使われているイタリアの革製品メーカーのSCHEDONI
ではないかと思われます。
なので、読みはスケドーニが正しいです。
【ユニコーンの角】
一番最後に収めるには、物足りなさを感じる作品でした。
だから2冊目になったのかしら?と勘繰ってしまいます。
違った趣きもあり、面白く読めます。
永遠の16歳おすすめ度
★★★☆☆
ジャック・ヨーウィルが好んで登場させる、16歳に血の口づけを受けた600歳を越える、見かけ美少女、中身は超お姉さまのジュヌヴィエーヴにフォーカスした短編集。
舞台はオールド・ワールドで、その世界らしさも十分。怪奇譚という日本語がしっくりする三篇を楽しめます。
ヴラムストーカー賞も取っている作家だけに読むだけでも面白いが、ウォーハンマーRPGのシナリオのソースとしてもお勧め。
素晴らしい出来栄え
おすすめ度 ★★★★★
届いてからずっと気に入っています
。値段の割には上出来。
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。